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二級ボイラー技士の試験範囲と出題形式|独学の進め方

二級ボイラー技士免許試験は、公益財団法人 安全衛生技術試験協会が実施する免許試験です。試験そのものに受験資格は設けられていない一方で、合格後の免許申請には別の書類が要ります。試験に受かることと免許が交付されることは別の手続きだという点を、最初に押さえておいてください。この記事では、公式ページに掲載されている試験科目・出題形式・合格基準を確認したうえで、独学で進めるときの順番を整理します。

試験範囲

学科試験の科目は次の4つです。

  • ボイラーの構造に関する知識
  • ボイラーの取扱いに関する知識
  • 燃料及び燃焼に関する知識
  • 関係法令

4科目は独立しているように見えますが、実際には内容が重なります。構造で覚えた附属品や安全装置は、取扱いでは操作と点検の対象として、関係法令では設置・検査・管理の対象として、それぞれ角度を変えて問われます。同じ装置を3つの科目から見る、という構造だと捉えると学習が進みます。

受験資格は不要と公表されています。ただし、本人確認証明書の添付が必要と記載されています。免除科目はありません。

出題形式

科目ごとの出題数・配点は次のとおりです。

試験科目 出題数 配点
ボイラーの構造に関する知識 10問 100点
ボイラーの取扱いに関する知識 10問 100点
燃料及び燃焼に関する知識 10問 100点
関係法令 10問 100点

合計40問・400点です。試験時間は13時30分から16時30分までの3時間と公表されています。

合格基準は「科目ごとの得点が40%以上で、かつ、その合計が60%以上であること」です。4科目とも同じ問題数・同じ配点なので、各科目4問以上、合計24問以上が目安になります。1科目だけ捨てるという作戦は成立しません。どれか1科目が3問以下なら、他が満点でも不合格です。

受験手数料は8,800円です(令和5年6月1日現在の掲載。消費税法により非課税と記載されています)。試験日程は全国の安全衛生技術センターごとに公表されており、実施回数はセンターによって異なります。申込みの前に、受験するセンターの日程ページを直接確認してください。

合格後の手続きについて、公式ページには、免許試験合格通知書及び必要書類を添えて東京労働局免許証発行センターに申請すること、試験日が平成24年4月1日以降の場合は実務経験等を証する書類の添付が必要であることが記載されています。この「実務経験等」に何が該当するかは厚生労働省のページを参照するよう案内されているため、免許申請の要件は必ず一次情報で確認してください。試験の合格と免許の交付が別であることだけは、学習を始める前に理解しておくべき点です。

独学の順番

4科目が等配点で、内容が相互に重なる試験なので、装置を先に理解してから運用と法令に広げる順番が効率的です。

  1. ボイラーの構造から始めます。丸ボイラーと水管ボイラーの違い、鏡板や管板といった部材、安全弁・水面測定装置・給水装置・自動制御装置などの附属品を、名前と役割の対で押さえます。ここが土台で、この用語が分からないまま先へ進むと、他の3科目がすべて暗記になります。
  2. ボイラーの取扱いに移ります。点火前の点検、点火から圧力上昇までの操作、運転中の水位管理、ブローと水処理、休止と保存の方法などが対象です。1で覚えた装置が、どの場面で何のために操作されるかを結び付けます。異常時の措置は出題されやすいので、原因と対応を一組で覚えます。
  3. 燃料及び燃焼に進みます。重油・ガス・石炭といった燃料の性質、引火点や発熱量、理論空気量と空気比、燃焼装置と通風、排ガスの扱いなどが対象です。計算を伴う考え方が出るので、用語の暗記だけで済ませないようにします。
  4. 関係法令を最後に置きます。ボイラーの設置届、落成検査、性能検査、ボイラー技士の選任、ボイラー室の要件、定期自主検査などが対象です。1から3で装置と運用を理解したあとに読むと、条文が「何を守らせたい規定か」として頭に入ります。法令を最初に読むと丸暗記になり、定着しません。
  5. 一巡したら40問を通しで解き、科目別の正答数を出します。各科目4問以上、合計24問以上に届いているかを毎回確認し、届かない科目だけを回します。

よくあるつまずき

関係法令から始めてしまう。 装置の名前と役割を知らない状態で条文を読むと、意味のない文字列の暗記になります。構造と取扱いを先に通すほうが結局は速くなります。

燃料及び燃焼を軽く見ている。 4科目のうち、計算や物性の考え方が出るのはこの科目です。用語の暗記だけで乗り切ろうとすると、40%の足切りに引っかかりやすい科目でもあります。

似た装置の区別が曖昧なまま進む。 安全弁と逃がし弁、給水弁と逆止め弁、水面計と水柱管など、名前も役割も近いものが多数あります。並べて違いを書き出す作業を一度やっておくと、選択肢で迷わなくなります。

免許の交付要件を調べずに受験する。 受験自体に資格は不要ですが、免許申請では試験日が平成24年4月1日以降の場合に実務経験等を証する書類の添付が求められます。何が必要かは早い段階で公式の案内を確認しておいてください。

この資格の問題集

現場道場では、二級ボイラー技士の問題集を960問収録して公開しています。本番と同じ出題形式で、解いたあとに範囲別の到達度が出るので、4科目のうちどこが40%を割りそうかをその場で確認できます。

問題文はすべて当サイトのオリジナルです。買い切りで、月額の課金はありません。内容を改訂しても追加料金はかかりません。第1回は登録不要でずっと無料で解けるので、出題形式が合うかを試してから判断してください。価格は1,980円(税込/税抜1,800円)です。

詳細は二級ボイラー技士の問題集をご覧ください。

出典

問題集

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